観測したい天体が、ある日にどの方位・仰角に上がっているかを調べるソフトとして、以下が作成されてるので使ってください。
uptime.exe
を実行してパラメータファイルを読み込ませると、AZ/ELを示すプロットが現れます。
続いて表示される印刷画面でPDFを選べばファイルとして保存できます。
パラメータファイルはテキストファイルで、以下のような構成で記述します
Yamaguchi 131 33 26 34 12 58 ← この行は観測局の情報。基本的に変更しない。 2016-05-30 ← 観測日。次行から天体情報。 G33.64 18 53 32.85 +00 31 46.9 ← 名前、赤経(時分秒)、赤緯(度分秒)を半角スペースで区切って記述。その後には何が続いてもよい(無視される)。天体数は10個まで。 MonR2 06 07 47.8619 -06 22 56.5470 2000.0 0 0 0 0 **** END **** ← 最後にこの行を記述する。
上記画像を得るために実際に読み込ませたパラメータファイル GENJI-AGN.txt
は以下です。
Yamaguchi 131 33 26 34 12 58 2019-05-25 3C84 03 19 48.1597607660 +41 30 42.114155434 M87 12 30 49.42338230 +12 23 28.0438581 DA55 01 36 58.59480585 +47 51 29.1000445 DA406 16 13 41.0645258703 +34 12 47.911898732 NRA530 17 33 02.70578476 -13 04 49.5481484 BLLac 22 02 43.2913773726 +42 16 39.978417860 3C454.3 22 53 57.74798 +16 08 53.5611 OJ287 08 54 48.8749311881 +20 06 30.642936668 CTA102 22 32 36.40890517 +11 43 50.9040717 **** END ****
実行にはAstropyパッケージが必要で、基本的なPython環境を整える必要があります。 公式ページに書かれている通りAnacondaディストリビューションで環境を作ると簡単です。
上記 uptime.exe
に読み込ませるパラメータファイルを azel_plot.py
に引数として与えれば、以下のような画面が現れます。
保存ボタンを押せば画像ファイルに出力できます。
$ python azel_plot.py GENJI-AGN.txt